あおとおんがく

津村記久子「ミュージック・ブレス・ユー!!」いっきよみ。

ミュージック・ブレス・ユー!!

ミュージック・ブレス・ユー!!


ヘッドホンがともだちで
なかなかまわりとうまくやっていけなくて。


進路を決められない主人公のアザミは
やりたいことについて
「ずっと音楽を聴いていることだ。
ずっと、その時聴いている曲を最後まで聴くために
わざと遠回りをするあの帰り道を繰り返すことだ」
と考える。


そう思っちゃう子はきっとずっとそうなんだよと
本を読みながら考える。


中学生のときから自分の好きな音楽についてなら
夢中になってはなせるけどそれを話すと
相手の目が遠くにいくことも気がついてた。
でもどうしたらいいのかわからなかった。


ブロックパーティーが好きなトノムラとか
ブリンク182が好きなアザミとか
理想のタイプがジェラードのナツメさんとか
そのチョイスが高校生ってかんじで
くーーーってなった。


それなりにうまくやってけるけど
でもほんとはずっとずっと音楽を聴いていられたら
それだけで幸せなのにっていう思いは大人になっても変わらない。


「わかる!わかる!」って思いたくないのに
(なぜならアザミは絶対にはたから見たら
ともだちになりたくないやつだから)
「あーこの感覚知ってる・・・」って思う箇所がおおい本だった。



しかたないんです!