げんそう

「グランヴィル 19世紀フランス幻想版画」展@練馬区立美術館


ゆっても行ったのは週末なのだけど・・。


鹿島茂コレクション1なのだそう。
あの人の文章わかりやすくて面白くて好きよ。


グランヴィル・・グランヴィル?
『ラ・カリカチュール』にドーミエらと同じ時期に
風刺画を描いていたりしたにも関わらず
カタログで鹿島茂に「グランヴィルがいなかったら
美術界が変わっていたかというと答えは否である」
といった趣旨の文章を書かれる始末。


でもトランプが戦争をして飛び交う様や、
花が人格を持っていて、芥子の花は虫を殺していたりする様子は
今回指摘されていた通りキャロルなんかには
とっても影響はあったんじゃないかと思う。


お上に一生逆らえないグリーンピースたちとか
孤独を愛するなんか哀れな熊とか。


点数が多いうえに1点1点のサイズが小さいので見るのが大変。
確かに自分のものにして部屋でゆっくりにやにやながめていたいかも。


そして堀江敏幸の小説のタイトルにもなっている「熊の敷石」の絵が。
思いがけない出会いにびっくりする。
ラ・フォンテーヌよね。日本語訳は出ているのかな。
楽しそうな絵が多かったから読んでみたい。


結構人が居て。
なにも考えなくてよくていろんなこと忘れて
ただ目の前の作品の世界を楽しめばいい展覧会も
求められているのかなって思った。

熊の敷石 (講談社文庫)

熊の敷石 (講談社文庫)